今回の記事では、YouTube動画広告のインストリーム広告について紹介します。

インストリーム広告とは

6e1c6733175c5eb98ff1ce2e5ceb26cf-533x400

インストリーム広告とは、自分がみたい動画を再生する前に15秒間流れる動画広告のことです。最初の5秒間広告を流すと、「スキップする」ボタンが現れ、ユーザー自身が動画を閉じるor見続けることができます。

インストリーム広告のメリット・デメリット

メリット

インストリーム広告のメリットについて紹介します。
メリットその1:無駄な広告費用が発生しない
先ほどの、インストリーム広告の説明でも書きましたが、インストリーム広告は最初の5秒間広告を配信した後は、ユーザーが広告をスキップすることが可能になります。仮にユーザーが広告をスキップした場合は広告費用は発生しません。ですので、結果的に興味を持ってくれるユーザーに対してのみ広告料を支払うことになりますので、コストパフォーマンスが高くなります。

メリットその2:沢山のユーザーへの広告配信&細かなセグメンテーションが可能
ニールセンの調査では、YouTubeの日本国内の視聴者数(2015年)はおよそ5,500万人と推定されています。このことからも分かるように、多くのユーザーに対して広告を配信することが可能です。また、広告配信をするターゲットについても細かくセグメンテーションすることができ、例えば、国籍、興味関心、子供の有無、性別、年齢などでターゲッティングが可能です。

メリットその3:拡散される
動画としてのクオリティが高く、ユーザーに受け入れられる広告を制作することができた場合、ユーザーからの拡散を期待することができます。実際に、資生堂が制作した「メーク女子高生のヒミツ」という広告では、237,729のシェアを獲得することに成功しています。ユーザー側から自社広告を拡散してくれれば、自社のブランディングや商品力をさらに高めてくれるツールとして期待できます。

<資生堂動画広告>

デメリット

続いてインストリーム広告のデメリットについて紹介します。
デメリットその1:最初の5秒のハードルが高い
メリットその1:無駄な広告費用が発生しない、でも書きましたが、インストリーム広告は最初の5秒間広告を表示した後、ユーザーが広告をスキップすることができます。このため、ユーザーを最初の5秒間でいかに惹きつけられるか、が重要になります。実際に株式会社オプトが発表した、「動画視聴行動調査2015」によると、YouTube広告を「最後までは見たことがないが、動画広告は見たことがある」47%になっており、これは、YouTube広告を「最後まで見たことがある」の30%を大きく上回っている状況であり、いかに最初の5秒のハードルが高いかをあらわしています。

デメリットその2:ユーザーから反感を買う可能性がある
デメリットその1:最初の5秒のハードルが高い、では、ユーザーを5秒間でいかに惹きつけられるかが重要になると書きました。確かに最初の5秒でユーザーを惹きつけることは大切ですが、あまりにもインパクトや話題性を過剰に意識した広告にしてしまうと、逆にユーザーから反感を買い、企業価値や商品価値を大きく損ねてしまう可能性があります。

デメリットその3:制作コストがかかる
ユーザーにとって魅力的な動画を制作するとなると当然コストが大きくなってしまいます。何をコンバージョンとして設定するのかにもよりますが、徹底的にインストリーム広告配信によって獲得したい利益から逆算した広告運用が求められます。(これはインストリーム広告には限りませんけれどもね!)
また、従来のようなコピーライティングや文章での訴求ではなく、映像によってより強く感性に訴えていく必要がありますので、制作コストだけではなく制作期間も多くかかることが予想されます。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、YouTube広告のインストリーム広告についてみてみました。サイバーエージェントの国内動画広告の市場動向調査によると、インストリームの広告の市場規模は、およそ439億円にものぼることが発表されており、今後も成長することが予想されています。ぜひメリット・デメリットをふまえたうえで、自社の広告戦略の一つとして検討されてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ