製造業のホームページを委託するにあたって、どのようなUIデザインのページが成功するのか、事例が気になるマーケティング担当者は多いでしょう。
本記事ではホームページ制作を手がけるブリッジコーポレーションが、製造業のホームページの成功事例をもとに、UIデザインのポイントを紹介します。集客や成約率の向上のため、ぜひ参考にしてください。
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目次
1:成功する製造業のホームページ制作のポイントとは?
-ターゲットが明確である
-情報がわかりやすい
-商品カタログが探しやすい
-問い合わせの導線がわかりやすい
2:製造業のホームページ制作の成功事例10選
3:まとめ
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1:成功する製造業のホームページ制作のポイントとは?
製造業のホームページにおける「成功」とは、ユーザーが商品を選びやすく、注文につながりやすいことといえます。注文につながるホームページのUIデザインに必要なポイントは以下の4つです。
1、ターゲットが明確である
2、情報がわかりやすい
3、商品カタログが探しやすい
4、問い合わせの導線がわかりやすい
それぞれ具体的に解説します。
1. ターゲットが明確である
ひとくちに製造業といっても、対応できる事業領域は様々です。たとえば製品開発を行う場合、プロセスは「企画・設計」「試作・評価」「製品化」「量産体制構築」などに分かれます。自社の商品/サービスは上記のうちどの段階に強みを持っているかを分析し、それをもとに集客のターゲットを設定しましょう。
また、複数の立場・役職のターゲットを想定することも重要です。製品購入の際、問い合わせを行う窓口担当者と決裁者が異なるケースは多いため、両者がそれぞれ「情報をまとめやすい」「判断しやすい」と感じるようなコンテンツが求められます。
2. 情報がわかりやすい
情報のわかりやすさは必須といえます。製造業のようなBtoB領域で情報を正確に伝えるためには、文字情報だけでなく視覚的なアプローチがおすすめです。
人は視覚から多くの情報を取り入れています。特に製造業においては、インフォグラフなどを活用し、製品や機材の情報を視覚化することで、ユーザーに対し品質や他社に勝る価値を伝えやすくなります。また、製造に携わるスタッフの写真や製造工程の動画などを活用すれば、ユーザーに安心感を与えられます。
画像や動画の素材は、PRしたい自社の強みと関連するものを用意しましょう。
3. 商品カタログが探しやすい
製造業の企業ホームページを訪れる多くのユーザーは、商品カタログや対応できるサービスの情報を求めています。そのため、PRしたい製品・サービスのページにたどり着くまでの導線づくりが重要となります。
また、カタログページの使いやすさもホームページの成果に影響します。適切なカテゴリ分けや絞り込み検索など、ユーザーが必要な製品にすぐたどり着けるよう設計することで、注文につながりやすくなります。
4. 問い合わせの導線がわかりやすい
注文に際してヒアリングや見積りが必要な場合は、ユーザーがスムーズに問い合わせられるようなデザイン・設計にすることが大切です。
ユーザーがいつでもアクセスできるよう、ヘッダなどに問い合わせページへのリンクを常に表示させておくことはもちろん、コンテンツ内にも問い合わせを促す導線を設置しましょう。ボタンパーツやマイクロコピーなどを活用し、目立たせることをおすすめします。
また、問い合わせ時の入力項目にもこだわりましょう。事前に多くの情報を手に入れられれば商談をスムーズに進められる一方、必須項目が多ければ多いほどユーザーが離脱してしまうリスクが高まります。
ユーザーの購買意欲が最も高まったタイミングで手間なく問い合わせられる工夫が求められます。
2:製造業のホームページ制作の成功事例10選
ここからは、ホームページ制作を手がけるブリッジコーポレーションが制作した製造業のホームページの成功事例を紹介します。
それぞれ以下のポイントも踏まえて解説するため、参考にしてください。
・ホームページの目的
・ターゲット
・視覚的なポイント
事例1:大洋製器工業株式会社
建築・土木・運輸などの事業で使用されるフックをはじめとした「玉掛け用具」や金物を製造する大洋製器工業株式会社のホームページでは、安全性と特注品への対応力を伝えつつ、ユーザーが必要としている製品にすぐアクセスできる導線を実現しています。
ホームページの目的 | 新規顧客の獲得 |
ターゲット | 現場の悩みを解決したい決裁者 |
視覚的なポイント | 導線や構造のわかりやすさ 製品の探しやすさ |
製品情報ページへの導線では、それぞれのパーツの形をわかりやすく見せることで、ユーザーが迷わず製品を探せるUIデザインとなっています。
事例2:トーカイグループ
⽣コンクリート製造をはじめとしたセメント⼀連の事業から、廃棄物のリサイクル、建設など幅広い事業をグループで展開するトーカイグループのホームページでは、グループ企業ならではのトータルサポートの魅力が伝わるUIデザインを採用しています。
ホームページの目的 | グループ全体の事業の認知向上 |
ターゲット | 廃棄物中間処理業者・⼯場の廃棄物管理業務など |
視覚的なポイント | 事業領域の視覚的な解説 打ち出したい事業の訴求 |
具体的なサービス内容やターゲットに対するベネフィットを記載することで、ユーザーが委託する業務範囲をイメージしやすくなり、意思決定までの時間短縮に貢献しています。
事例3:和多田印刷株式会社
パッケージや店頭POP、ラベルなど、販促のかなめとなるデザインから印刷・製造までを一貫して手がける和多田印刷株式会社のホームページは、洗練されたデザイン力を伝えつつ、コピーライティングによってユーザーの細かな悩みや要望への対応力を感じられるつくりになっています。
ホームページの目的 | 新規顧客からの問い合わせの獲得 |
ターゲット | 商品開発部など |
視覚的なポイント | ユーザーの悩みに寄り添う言葉選び デザインセンス |
無駄のないシンプルなデザインと、短文でユーザーの心に響かせる言葉選びによって、企業の決裁者に「話を聞いてみよう」と思ってもらえるような工夫を施しています。
事例4:株式会社トーヨートレーラー
トレーラーやキャリヤの車両製造から納車、アフターサービスまでを一貫して手がける株式会社トーヨートレーラーのホームページでは、海外へのアプローチを意識した英語・中国語対応を施し、幅広いユーザーに向けた訴求を行っています。
ホームページの目的 | 問い合わせ獲得 |
ターゲット | 国内・海外を問わない運搬業者 |
視覚的なポイント | 製品の種類の見分けやすさ 具体的な数字による信頼獲得 |
事例5:東陽建設工機株式会社
様々な鉄筋加工機を取り扱う東陽建設工機株式会社のホームページでは、国内外の需要に対応するため9か国もの多言語に対応しています。また、個人情報取得に関する法律「GDPR(一般データ保護規則)」に対応しました。
ホームページの目的 | 注文の増加 |
ターゲット | 国内外の工業、建築業など |
視覚的なポイント | 動画を使用したメインビジュアル 製品の検索しやすさ |
製品の種類が多岐にわたるため、条件の掛け合わせやフリーワード検索など業界や目的に応じて検索しやすい工夫を施しています。
事例6:株式会社カツロン
「ものづくり」で名高い東大阪にて、樹脂素材応用製品を製造している株式会社カツロンのホームページリニューアルにおいては、CMSの導入で積極的な自社情報の発信をサポートさせていただくとともに、ユーザー様の使い勝手のよさとどブランディングを両立させるUIデザインを目指しました。
ホームページの目的 | 注文の増加、ブランディング |
ターゲット | 樹脂素材応用製品の製造業 |
視覚的なポイント | メインビジュアルのスライドでブランドプロミスを訴求 分かりやすい製品のカテゴリー分け |
TOPのメインビジュアルでは、緑化やSDGsへの積極的な取り組みをビジュアルで訴える一方、「素材から探す」「用途から探す」など一般ユーザーにも分かりやすい言葉で製品をカテゴリー分けし、利便性を高めています。また、あえて「失敗作品」も公表することで、親しみやすい企業イメージも演出しています。
事例7:株式会社明治機械製作所
エア技術による塗装設備やコンプレッサなどの製品開発を手がける株式会社明治機械製作所のホームページでは、数多くの製品の中から必要なものをすぐに見つけ出せるよう、ユーザーが最小クリック数で目的の製品ページにたどり着けるよう導線を設計しています。
ホームページの目的 | 注文の増加 |
ターゲット | 他業種にわたる塗装設備が必要な担当者 |
視覚的なポイント | 製品の探しやすさ グローバルメニューやサイドメニューの情報設計 |
グローバルメニューからは機器の種類や使い道などから製品の絞り込みが可能になっています。
事例8:株式会社協成(採用サイト)
ガス用・水用のパイプ・バルブ・ガバナ製品やその他の住宅機器を専門に開発する株式会社協成のホームページ(採用サイト)では、スマートフォンからのアクセスが多いことを考慮し、1ページで多くの情報を取り入れられる構造を採用しました。
ホームページの目的 | 学生からのエントリーの増加 |
ターゲット | 就職活動中の学生 |
視覚的なポイント | 情報を1ページにまとめる構成 企業や業務内容の理解が進むUIデザイン |
※モバイル版表示
仕事内容の紹介では、実際の作業環境に加え従業員の普段の様子も見せることにより、ワークライフバランスの両立をアピールしています。
事例9:株式会社菱健
大量生産型ではない良品廉価なきものづくりを行う株式会社菱健のホームページでは、画面スクロールに合わせて次々と京友禅柄の背景が切り替わる演出を施すことで、ユーザーにブランドイメージやきものの魅力を伝えるUIデザインとなっています。
ホームページの目的 | 問い合わせの増加 |
ターゲット | 問屋、小売店、個人など |
視覚的なポイント | ブランドイメージが伝わるデザイン 商品の検索しやすさ |
視覚効果を取り入れながらも、商品検索は種類ごとにスムーズに行えるようになっており、Webサイトの利便性も兼ね備えています。
事例10:京美染色株式会社
友禅染めの技術を継承し、生地のプリント加工や商品制作などを手がける京美染色株式会社のホームページでは、伝統技術である手捺染とインクジェットプリントそれぞれの魅力を伝えることで、ユーザーのこだわりに寄り添うサービス提供を訴求しています。
ホームページの目的 | 問い合わせの増加 |
ターゲット | オリジナルの布製品を制作したい会社 |
視覚的なポイント | 伝統と現代の技術の融合が伝わる写真 技術の詳しい解説 |
依頼後の一連の流れはステップごとに写真を添えて詳しく解説し、ユーザーが仕上がりをイメージしやすいようになっています。
3:まとめ
製造業のホームページで成功するには、事例をもとに自社に合う戦略でUIデザインを決めることが大切です。その際、ターゲットの絞り込みや情報の伝わりやすさ、注文・問い合わせの行いやすさの調整については、専門的な観点での設計が必要です。
ホームページ制作を手がけるブリッジコーポレーションでは、クライアント様のニーズに応じて、戦略立案からWeb制作、運営保守までトータルサポートいたします。製造業のホームページ制作・リニューアルをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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