Web担当者の皆様!全ページSSL化されてますかー!
Googleから「全ページSSL化推奨!」と叫ばれてから久しい昨今。
セキュリティはもちろんのこと、SEOにも影響を与えることから、全ページSSL化は今や必須です。
そもそもSSL化する理由とは
SSL化とは、Webサイト上で発生する個人情報等のデータのやり取りを暗号化すること
〇SSL化するメリット(コストを投下してでもSSL化すべきポジティブな理由)
⇒セキュリティの強化
⇒信頼性の向上
⇒アクセス解析でのリファラーの精度向上
⇒SEOに有利 等
〇SSL化しないデメリット
⇒改ざん・なりすましの危険性が高まる
⇒主要ブラウザ上で、危険性に対する警告が表示される
⇒信頼性の低下
⇒SEOに不利 等
やはりセキュリティやサイトの信頼性においてSSL化しなければならないことがわかるかと思います。
しかし!
とりあえず全ページSSL化すればOKと思って実施したことで、思わぬデメリットが発生する場合もあるんです。
これを読んだ後でも、あなたは今すぐSSL化できますか。。。?
全ページSSL化が影響を与える4つのGoogleツールをピックアップ
今回はSSL化をするにあたって、ほとんどのサイトが直面するであろう、Google人気ツールへの影響に着目しましょう。
★対象ツール
①Googleアナリティクス
②Google search console
③Google map API
④Google サイト内検索
それでは全ページSSL化によって発生する「デメリット」とそのデメリットを防ぐ「対策」について解説していきます。
①Google analytics
Webサイトを運用する方にとって、必須のアクセス解析ツールGoogleアナリティクス(以下GA)。SSL化によって計測できる数値に影響を与える場合あります!
■デメリット
・ページ別の計測結果に出てくるリンク先URLが、http://のままになってしまう。そのため、SSL化後の正しい数値が計測できない。
・トラッキング(計測)には影響はないが、http://とhttps://が混在するサイトであっても、GA上からのページへのリンクがhttp://かhttps://に限定される。
■対策
・プロパティ設定からデフォルトのURLを「http://」から「https://」に変更する。
・ビュー設定からウェブサイトのURLを「http://」から「https://」に変更する。
②Google search console
GAでは分析しきれない自然検索キーワードを調べる際などに活用するGoogle search console。便利なツールですが、こちらもSSL化によって致命的なデメリットが発生します。
■デメリット
SSL化前は、http://としてサイトが登録されているため、そのままではsearch consoleが使えなくなる。
※サーチコンソール上で管理しているサイト(プロパティ)の一覧に、「このプロパティにアクセスできません」というエラーが表示され、
プロパティ内の情報も閲覧できなくなる。
■対策
「https://」のサイトとして再登録する。
※新たなサイトとして登録するため、SSL化以前の数値は見ることができません。
■注意点
再登録しなおすため、下記設定もやり直す必要がありますのでお気を付けを!
・サイトマップの設定をする。
・Google Analyticsと関連付ける。
・否認リンクファイルを送信する。
③Google map API
様々なサイトの「アクセス」や「所在地」ページ等に実装されているGoogleMAP。こちらもSSL化によって、致命的な影響が現れます。
■デメリット
・マップが表示されなくなります。
・コンソールにはGoogle Maps API errorというエラーが返されます。
■対策
リファラのURLをhttpからhttpsに変更。
例
<script src=”http://maps.google.com/maps/api/js”></script>
↓
<script src=”https://maps.googleapis.com/maps/”></script>
番外編:SSL化していないと発生する以外なデメリット
SSL化していないデメリットは数多くありますが、中にはなかなか気付きかない以外なデメリットもあります。
④Google サイト内検索
2017年10月にリリースされたChrome62これまでは、すべての入力フォームがセキュリティ警告の対象となります。これまでは、パスワードや個人情報を入力する問い合わせフォームなど機密性の高い入力フォームが対象でしたが、すべての入力フォームが警告の対象となったため「サイト内検索」もその対象となります。
■デメリット
サイト内検索の「入力フォームにテキストを入力し始める」とアドレスバーに警告が表示されるようになります。
■対策
サイト内検索の入力フォームがあるページはすべてSSL化する。
SSL化できていないページで入力フォームを有するサイトの管理者を対象に、8月中旬ごろGoogle Search Console 経由でセキュリティ警告のメールが届いているそうで、問い合わせフォームに対応できていてもこのサイト内検索がSSL化できてないサイトにも警告メールが来たそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。SSL化によるさまざなデメリットはご理解いただけたかと思いますが、主な原因はSSL化によるURLの変更(「http」⇒「https」)。サイトリニューアルをきっかけにSSL化することが多いかと思いますが、この点に気を付けないと意外と影響が大きく、弊害が多いことも事実。
この記事を見て、SSL化に対して後ずさりそうになったあなた。そんな時は是非、弊社にご相談ください。
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