オンライン化が進み続ける現代においては、予約が必要となる事業を展開する企業にとって、予約サイトの作成は有効な施策となります。

予約サイトはネット上で顧客が予約をすることができ、運営側も顧客情報などをデータで一元管理することが可能となるためとても便利です。しかし、予約サイトの作成を検討しているが、作り方や何に気を付けるべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、予約サイトの作り方やポイントなどを分かりやすく解説しています。予約サイトの作成を検討しているがどのように業者に依頼したら良いのか分からない、予約サイトがそもそもどんなものかが分からないといった方はぜひ最後までご一読下さい。

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目次
1:予約サイトとは
-予約サイトの種類
2:予約サイト作成のメリット
-予約に関わる業務の効率化
-顧客の離脱を防ぐ
-顧客情報の分析が可能
-人的ミスを防ぐ
3:予約サイトの作り方
-予約システムサービスの活用
-Wordpressプラグインの活用
-フルスクラッチでの開発
4:予約サイトに必要な主な機能
-予約管理機能
-メール配信機能
-顧客管理機能
-決済機能
5:予約サイト作成の注意点
-自社に必要な機能を選定する
-操作性を意識する
-マーケティング施策や集客施策もしっかりと行う
6:予約サイトの事例
7:まとめ
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1:予約サイトとは

予約サイトとは、オンライン上で顧客が予約作業を行ったり、運営側が顧客情報などを管理できたりするものとなります。オンライン化が進む現代では、予約サイトの需要はまだまだ増えることが考えられます。
また、単純な予約機能だけでなく、その場で決済ができる決済機能を搭載したものなど、サイトによって様々な形が存在します。

予約サイトの種類

予約サイトの種類は大きく以下の2つに分けることができます。

〇イベント受付形式の予約サイト
イベント受付形式の予約サイトは、ユーザーが予約枠を指定するようなサービスに活用されるものです。例えば宿泊施設など、日付単位でサービスを予約するような事業が対象となります。

時間受付形式の予約サイトを活用する主なサービスは以下のようなものが挙げられます。
・宿泊施設
・レジャー施設
・イベント など

〇時間受付形式の予約サイト
時間受付形式の予約サイトは、ユーザーが空き時間から予約する時間を選択するようなサービスに活用されるものです。例えば、病院や美容院など、時間単位での予約管理が必要な事業が対象となります。

時間受付形式の予約サイトを活用する主なサービスは以下のようなものが挙げられます。
・パーソナルジム
・エステサロン
・病院
・美容院
・レストラン など

この形式では、時間・コースの変更やキャンセルが発生した場合の、空き時間への反映などが必要になり、上のイベント受付形式より少し複雑な機能となります。

2:予約サイト作成のメリット

予約サイトを作成することでいくつかのメリットが存在しますので、以下にご紹介いたします。

予約受付に関わる業務の効率化

オンラインで予約を受け付ける予約サイトを作成することで、電話やメールで予約を受け付けていた際の様々な手間を省くことが出来ます。例えば、電話対応や現在の予約状況の確認、新規の予約データの手入力など、多くの時間と手間が削減されます。
そのため、これまで予約受付の業務に充てていた人的コストを別の箇所に充てることができ、さらなるサービスの発展も見込めます。

顧客の離脱を防ぐ

予約サイトでは24時間予約を受け付けることが可能となるため、ユーザーが予約をしたいと思ったその瞬間に行動を移すことが出来ます。もしも、ユーザーが予約をしようと思った時にお店の営業時間が終わっていて出来ないとなった場合、その時間に予約ができる別のお店に流れてしまうということも考えられます。
また、オンライン化が進んでいる現代では、電話を苦手としている人も多いため、サイトから簡単に予約することができるということで心理的ハードルを下げることができ、予約の促進に繋がります。
つまり、予約サイトを作成することで、大切な顧客を逃してしまう可能性を下げることができます。

顧客情報の分析が可能

予約サイトで予約された内容や顧客情報はシステムに蓄積されていくため、データ分析が実施しやすくなります。分析した情報を活かして広告を作成したり、顧客の要望を見つけてサービスの質の向上に繋げることも可能になります。
これによってサービスの質が向上して、新規顧客だけでなくリピーターの育成にもつながるため、事業全体の発展も見込めるでしょう。

人的ミスを防ぐ

予約サイトは全て自動化されているため、人の手作業によるミスを防ぐことができます。予約受付の業務においては、予約日時や空き枠の確認、予約枠の押さえなど、慎重に行うべき作業が沢山存在します。それらの作業ミスを防ぐことで、結果的に顧客満足度の向上にも繋がるでしょう。

3:予約サイトの作り方

ここからは予約サイトの作り方を大きく3つに分けてご説明します。

予約システムサービスの活用

予約システムサービスは予約システムに必要な機能が揃った外部サービスとなり、これをサイト内に導入して予約サイトを作成します。サービスごとに搭載機能や費用などは様々なので、自社に合ったものを選定する必要があります。予約システムサービスを活用するメリットとしては、一からシステムを作成する必要がないため、導入までにかかる時間が少なくて済むという点です。一方、予約システムサービスは既存システムとなるため機能などにも限りがあり、オリジナル性を持たせることが難しくなります。

WordPressプラグインの活用

多くのサイトで使われているCMSの「Wordpress」には、予約システムを作成するプラグインが用意されているため、そちらを活用した作り方になります。
プラグインを使用することで比較的低コストで作成可能ですが、サイト制作の専門知識が必要となるため注意が必要です。

フルスクラッチでの開発

フルスクラッチとは、既存のシステムを活用せずに一からオリジナルのシステムを構築することです。
そのため、フルスクラッチの場合だと、上記2つの作成方法では出来なかった機能や要件も可能となります。また、完全オリジナルなので、競合よりも利便性や機能性を充実させて差別化を図ることもできます。
フルスクラッチには高度なシステム構築の技術が必要となるため、外部業者に依頼する必要があります。

4:予約サイトに必要な主な機能

予約サイトの主な作り方をご理解いただけたかと思いますので、ここからは必要にな機能をご紹介します。

予約管理機能

予約管理機能を設けることで予約状況を一元管理することが出来るため、業務コストの削減が可能となります。また、24時間いつでも予約を受け付けることが可能となり、予約状況がリアルタイムでユーザー側にも反映されるため、利便性の高い予約サイトに繋がります。
オンラインで自動的に予約・キャンセルの管理ができるため、作業ミスも防ぐことができます。

メール配信機能

メール配信機能は、ユーザーが予約やキャンセルなどをした際に、確認メールを自動で送る機能です。
予約日時直前にリマインドメールを送ることで、ユーザーの予約忘れや企業側の対応漏れなどといったことも防げます。また、メール文を適切なものに設定することで、顧客満足度の向上にも繋がります。

顧客管理機能

顧客管理機能は、予約した顧客の名前や電話番号・メールアドレス、来店履歴などの顧客情報を一元管理できる機能です。
顧客データには、ユーザーのニーズなどが詰まっているため、情報を分析してサービス向上に繋げるといった有効活用も可能となります。

決済機能

予約した段階で事前決済ができるように、決済機能を付けておくのも便利です。特に、サブスクリプションサービスなどを提供している場合には、決済機能があると良いでしょう。
また、決済手段が豊富であればユーザー側にとってはとても便利であるため、そういった視点でも考える必要があります。

5:予約サイト作成の注意点

ここからは、予約サイト作成の注意点を解説します。予約サイトの作成を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

自社に必要な機能を選定する

予約サイトに使うコストを最適化するために、機能の選定が必要となります。
どんな予約サイトを作成しようかと考える際、つい色々な機能を盛り込みたくなってしまうかと思います。しかし、機能が多すぎると管理の手間が増えたり、システム構築のコストが大きくなったりします。
そのため、自社の予約サイトの目的と照らし合わせながら、必要な機能をしっかりと選定しましょう。

操作性を意識する

自社サービスに興味を持ってくれたユーザーを逃さないよう、予約サイトの利便性を意識しましょう。
予約はユーザーにとって少し面倒な行為となるため、予約サイトはできるだけわかりやすくシンプルにすることが重要です。また、実際の運用後に、ユーザーからの声を参考として必要な機能を追加していくのも良いでしょう。

マーケティング施策や集客施策もしっかりと行う

サービスの売上を伸ばすために、サイト作成と併せてマーケティング施策や集客施策もしっかりと行いましょう。
予約サイトはあくまでユーザーが予約するためのものであるため、予約サイトを作成したからと言って急激に売上が伸びるといった事はありません。そもそもサイトに人を集めない事には予約もしてもらえないため、サービスがより多くの人に魅力的に届くよう、マーケティング施策や集客施策にもしっかりと取り組む必要があります。

5:予約サイトの事例

最後に、予約サイトの事例をサイトの種類別にご紹介します。

〇イベント受付形式の予約サイトの事例

Booking.com

世界中の旅行者に幅広い宿泊施設の予約を提供することで知られるBooking.comの事例になります。人気の高い宿泊施設については、「あと1部屋」や「高需要」の表示があり、ユーザーに対して緊急性を持たせることで予約を促進しています​ 。

〇時間受付形式の予約サイトの事例

Hot Pepper Beauty

日本最大級の美容院・サロン予約サイトであるHot Pepper Beautyの事例になります。この予約サイトでは検索機能が豊富にあり、地域やサービス、価格帯、口コミ評価など、様々な条件でサロンを検索することができます。

まとめ

予約サイトには様々な作成方法や機能があり、自社の予算や目的に併せてしっかりと作り方を選定する必要があります。また、予約サイトで成果を出すためには、マーケティング施策などにもしっかりと取り組む必要があります。しかし、サイトの管理からマーケティング施策の立案まで、自社内で全てを対応するのは難しいかと思います。そういった場合は、外部業者に依頼するのがおすすめです。
ブリッジコーポレーションでは、予約サイトの作成からマーケティング施策の支援までトータルサポート可能となります。また、予約サイト作成において、お客様のご要望に合わせた形での柔軟な対応が可能となりますので、予約サイト作成をご検討の方はお気軽にご相談下さい。

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