就職活動といえば、大規模な合同説明会・個別説明会・OB訪問・対面での面接・・・

これまで何の疑いもなく当たり前のように行われてきましたが、その常識が根本的に覆される事態となりました。

今年はじめてWebでの会社説明会・Web面接などを実施して、困惑した担当者の方も多いのではないでしょうか?採用活動が大きく変わった2020年、今後もWebによる採用手法が1つの常識となることが見込まれます。
今年はWebを使っての採用活動元年と言っても過言ではないでしょう。

そこで今回は、Web説明会を経験された採用担当者、採用担当者からWeb採用の方法について相談されたWeb担当者必見の情報をご紹介します。

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目次
1:2020年以降の採用活動
2:採用サイトの制作は必須
3:Webツールの活用
4:まとめ
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2020年以降の採用活動

学生が知りたい情報とは

今年、初めてWeb説明会を実施した採用担当者は難しさを感じたのではないでしょうか。

対面での説明会であれば、聞いている学生の表情やその場の空気を見て、話す内容を変更したり、
学生に質問してみたりすることは容易だったのに、まずは自分がWeb説明会に慣れることに必死で、双方向コミュニケーションができず、自社アピールを一方的に伝えてしまったなど。

学生が知りたい情報は、
・具体的に、どのような仕事をするのか
・どの様なやりがいがあるのか
・自分は本当に活躍できるのか

など、なかなかWebサイトには掲載されていない情報。
対面の場合、説明会や面接で、学生から質問されることも多いのではないでしょうか。

適切な情報を企業から提供できず、また、学生も入社後のイメージを持っていないまま入社した場合、
「自分がやりたい仕事ではなかった」「やりがいを感じられない」「活躍できるイメージがない」など、多くの費用と時間をかけて採用した貴重な新入社員が数年で退職してしまう、という問題が起こりかねません。

Webでの採用活動はこのように、学生・企業共に情報の交換が難しいというデメリットがありますが、もちろんメリットもあります。

Webでの採用活動のメリット・デメリット

企業 学生
メリット ・会場コストや回数の削減
・時間制約がなくなる
・より多くの企業の説明会に参加できる
・移動コストや時間制約から解放される
デメリット ・Web面接では、人物の見極めが難しい
・会社を知ってもらう機会が減少
・Web上での参加の為、会社や社員同士の雰囲気が掴みづらい
・Web面接だけでは、自己PRの手応えが感じづらい

これらのメリットを生かし、デメリットによる影響を減らすために、採用担当者がWebでの採用活動に慣れることは大前提ですが、企業・学生共に判断材料を増やすことを目的とし、他の手法を使ってみるのもひとつです。

採用サイトの制作は必須

これまでは、コーポレートサイトの中に、採用ページを設けたり、ポータルサイト(リクナビやマイナビなど)に情報を載せるだけだった企業も多いかと思います。

双方向コミュニケーションが取りづらくなるWeb採用では、より多くの情報を学生に与えることが鍵となります。
でも、募集要項以外になにを載せたらいいか分からない・・そんなお悩みもあるかと思います。

たとえば、年齢や男女比といったデータをまとめて、分かりやすく掲載してはいかがでしょうか。
当社の採用サイトでは、アイコンやグラフを用いて表現しています。

実際に学生にも好評で、「他の制作会社よりも働くイメージがつきやすかった」等の声があります。
また、中途採用した社員も入社意思を決定する際の参考にしたという声もあります。


参考:当社採用サイト

採用サイトで、アイコンやグラフを用いた会社紹介ページを作成することは今やトレンドです。

 

また、社員の日常や会社でのイベントをブログ形式にしてはいかがでしょうか。

サイト上では表現しにくい日常の様子を伝え、学生が知りたいであろう企業風土に関する情報を発信することで、学生が自分に合うかどうが判断しやすくなる材料を多く与えることが可能となります。

採用サイトでのコンテンツが充実していると「採用に力を入れている=就活生を受け入れる体制が整っている」という安心感を与えることができ、会社の強みを前面に押し出した採用サイトが作成できれば学生からの期待感も高まり、より良い人材と出会えるチャンスが大幅にアップします。

採用サイトで発信すべき情報

・社風
・求める人物像
・給与水準・平均年収
・他社と比べた強み弱み
・社内の雰囲気や人間関係について

参考:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ キャリタス就活2020学生モニター調査結果https://www.careermart.co.jp/blog/blog/archives/7950

Webツールの活用

採用サイトを持つ以外に、少人数形式のWeb説明会をしてみてはいかがでしょうか。
社員が登壇し、事前にエントリーがあった学生限定でWebセミナーを実施する方法です。

前半は、入社後3年目程度の社員による仕事紹介や1日の仕事の流れ、成功・失敗体験などのコーナー、後半には参加者の質疑応答の時間を設けても良いかもしれません。

Webセミナーの特質を最大限に生かし、大々的でオープンな説明会では話しづらいこと、聞きづらいことを伝える事で、よりリアルな自社の魅力付けが可能になります。

文章では表現しづらい「求める人物像」も、実際に働く社員の口から直接語られることで、より明確に伝わりやすくなります。さらに、会社の強みだけでなく弱みも伝えることで、その弱みを自分が補填できる!という熱意を持った学生が獲得できるかもしれません。

ウェビナーのツールについては、Zoom・Cocripo・Googleハングアウト・Microsoft Teamsなどたくさん種類がありますが、学生にも馴染みがあるのはZoomかと思います。セキュリティの観点・発言者を指定できるか・最大接続数は何人かなど重視したい点によって、最適なツールを選んでみましょう。

まとめ

今年は、計画通りに採用活動をできた企業、採用計画を白紙にした企業など、多種多様な状況です。
ただ、いつの時代も学生が求める情報は変わりません。

今後は、Webによる企業説明会やWeb面接を行ってないことが「古い体質の企業」という印象を学生に与え、マイナス要素になるかもしれません。
結果、優秀な学生を取りこぼす事につながる事が予想されます。

これを機に、従来の採用方法とWeb活用した採用を同時並行で再考してみてはいかがでしょうか。

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