最近では、ビジネスシーンで様々なWebの専門用語が飛び交うようになってきました。また、普段何気なく使っている・聞いているWeb用語でも、実はその意味についてよくわからないというものもあるのではないでしょうか?
この記事では、基本的な用語からアクセス解析に関する用語まで、Webサイトを運営するなかで見聞きするであろう用語を50音順でピックアップして解説していこうと思います。
Web用語の正しい意味を理解して、日々の業務の効率化をはかっていきましょう。
目次
1.Webに関する基本用語
ASP(Application Service Provider)
インターネット上で提供されている様々なWebサービスや、提供する事業者の総称です。
サービスの利用者は、自前のサーバなどを用意せずとも、ASPのサーバにアクセスすることで簡単にサ―ビスを利用できることが大きなメリットのひとつです。
BASIC認証
Webサイト上で簡単に利用できる認証システムです。Basic認証が設定されているページにアクセスするとポップアップが表示され、ID/パスワードの入力を要求されますので、ID/パスワードを知らないユーザーはWebサイトを閲覧できないことになります。
「.htaccess」ファイルや「.htpassword」ファイルを用意するだけで設定することが可能なので、簡易的なセキュリティ機能として活用されています。
CMS(Contents Management System)
htmlやcssの知識がなくても、ブログ感覚でテキストの入力や画像を挿入するだけで簡単にサイト構築を行えるシステムのこと。有名なWordPress(ワードプレス)もこのCMSの一種です。
css(cascading style sheet)
htmlと同じく、Webサイトを作成する際に使用されるプログラミング言語のこと。htmlがWebサイトの基本的な構造を構成しているのに対して、cssでは様々なデザイン要素を加えることができます。
EC(Electronic Commerce=電子商取引)サイト
Webサイト上でショッピングができるサイトの総称です。
html(hypertext markup language)
Webサイトを作成する時に使用されるプログラミング言語のこと。このhtmlを使ってWebサイトの内容や構造を指定して、htmlファイルとしてWebサーバ上にアップロードすることで、そのファイルをブラウザが読み込んでWebサイトとして表示する仕組みになっています。
JavaScript
こちらもWebサイトに使用されているプログラミング言語の一種。通常、htmlやcssのみでは動きのないWebサイトになってしまいますが、このJavaScriptを使うことで、Webサイト上に様々な動きを持たせることが可能になります。
LP(Landing Page)
LPとは、Landing(=着陸する)の意味する通り、Webサイトを訪れたユーザーが最初にたどり着くページのことです。ただ近年では、たどり着いた時点で情報を補完するという意味で、商品やサービスを紹介するための1枚の長いページを指す場合がほとんどとなっています。
LPO(Landing Page Optimization)
LPOとは、LPの最適化、つまりWebサイトを訪れたユーザーが商品の購入や資料請求など、成果につながる行動を取るようにLPの設計や構造、内容を工夫することを指します。
MV(Main Visual)
メインビジュアル。Webサイト上部に表示される大きなビジュアルのこと。類義語としてFV(ファーストビュー、Webサイトにアクセスした際はじめに表示される領域のこと)KV(キービジュアル、MVとほぼ同義)があります。
SSL証明書
Webサイトにおける運営者の実在性を証明し、Webサーバとブラウザの間で行なわれるデータ通信を暗号化する電子証明書のこと。問い合わせフォームのあるWebサイトなどでは個人情報を扱う場合がありますので、データ通信を暗号化することが特に重要となります。
UI(User Interface)
ユーザーが製品やサービスに触れる際の、接触部分全般の総称。Webサイトでいえば、デザイン、フォント、メニュー配置などのことで、これらの設定が優れていれば「UIの良いサイト」というふうな表現をされたりします。
UX(User Experience)
ユーザーが製品やサービスに触れた上で感じることの総称。Webサイトでいえば、デザインがスタイリッシュである、フォントが読みやすい、メニュー配置が理解しやすいなどがあります。
Webサーバ
Webサイトに必要となるhtmlや画像のファイルを格納しておき、ブラウザからのアクセスに応じてWebサイトを表示するためのもの。代表的なWebサーバのソフトウェアとしてApache(アパッチ)があります。
アコーディオンメニュー
Webサイトにおけるメニューの表示形式の1つ。見出しをクリックすると、格納されていた項目が縦に広がって表示されます。限られたスペースでうまくメニューを表示するために活用される場合が多く、メニューが伸びたり縮んだりする様子が楽器のアコーディオンを連想させることからこのような呼び名がついています。
オウンドメディア
法人などが自ら保有(オウンド)するメディアのことを意味し、Web上においてはコーポレートサイトなどにおけるブログやWebマガジンのことを指す場合がほとんどです。SEOの観点からも、非常に重要なコンテンツと言えます。
カラム
「段組み」という意味で、Webサイト上のレイアウトの種類のことです。1段構成のWebサイトだと1カラム、2段構成だと2カラムといった風に呼びます。カラム数が増えると画面上の表示が煩雑になってしまいますので、1~3カラムのレイアウトが主流となっています。
キャッシュ
Webサイトにアクセスした際、ブラウザで読み込んだデータを一時的にキャッシュファイルとして保存することで、再度同じWebサイトにアクセスした際に表示を早くする手法のこと。
グローバルナビゲーション
Webサイト内の各ページに共通して設置されるリンクの集まりを指します。 主に上部や左右部に設置され、会社概要やサービス説明のページなどに素早くアクセスできるように活用されます。
コーポレートサイト
企業が公式で自社の様々な情報を公開、発信するためのWebサイトのこと。
会社の基本概要はもちろん、自社サービスの紹介コンテンツ、最新情報の発信、上場企業であればIR情報の公開など、内容は多岐にわたります。
サイトマップ
Webサイト内のページ・リンクをまとめて表記して、Webサイトを訪れたユーザーや検索エンジンに対して、サイト内の構造をひと目でわかるようにしたページのことです。SEOの観点からも、サイトマップの有無は非常に重要となります。
ドメイン
インターネット上にはたくさんのWebサイトがあり、それぞれのWebサイトがそれぞれのURLを持っています。そのURLの中にドメインが含まれており、いわば「インターネット上の住所」のようなものです。Webサイトの数だけドメインがあり、例として
https://www.xyz.com
上記のようなURLのWebサイトの場合、xyz.comの部分がドメイン名となります。
パンくずリスト
Webサイトに訪れたユーザーが、Webサイト内のどこに位置しているか一目で分かるよう、ページ名をリンクで階層順にリスト化して表示したもの。通常、ページの上部に表示されます。
ハンバーガーメニュー
Webサイトにおけるメニューの表示形式の一つ。スマートフォンでWebサイトに訪れた際、よく上部に「三」の字に似たアイコンを見かけますが、これがハンバーガーメニューです。これをタッチ・クリックすると、格納されているメニューやリンクが現れる仕組みになっています。三本の線がハンバーガーに見えることから、この呼び名がついたといわれています。
フッター
Webサイトの下部に位置し、どのページを訪れても共通して表示される部分のこと。 一般的には、各ページへのリンクや企業の基本情報などが配置されています。
ブラウザ
Webサイトを閲覧するために使用するアプリケーションのことで、Google Chrome、Internet Explorer、Safari、Firefox等様々な種類があります。
プラグイン
アプリケーションの機能を拡張するソフトウェアのこと。必要な機能の分だけ追加が可能で、不要であればアプリケーション自体に影響を与えること無く削除することもできます。
代表的な例としては、ブラウザのプラグインに「Adobe Acrobat Reader」などがあります。
ヘッダー
Webサイトの上部に位置し、どのページを訪れても共通して表示される部分のこと。一般的には、サイトのメインとなる企業名・ロゴや問い合わせに繋がる動線などが配置されています。
ポータルサイト
ポータル(=玄関、入口)の意味する通り、様々な情報発信の入口となるWebサイトのこと。
Yahoo!のように検索エンジン機能を兼ねた大型のWebサイトや、各メディアのニュースをまとめたWebサイト、企業が自社のサービスや事業についてまとめたWebサイトなど、その種類は様々です。
リダイレクト
Webサイトの閲覧時、指定のページへアクセスした際自動的に他のページへ転送されること、またはその処理のこと。サイトリニューアルでWebサイトのURLが変更された場合、一時的にこの処理がされる場合が多いです。
レスポンシブデザイン
近年、WebサイトにはPC・スマートフォン・タブレットと画面サイズの異なる端末でのアクセスがありますが、アクセスする端末の幅を認識し、Webサイト側の表示も可変で対応するデザインのことをレスポンシブデザインと呼びます。従来のように携帯端末専用のWebサイトを用意するのではなく、1つのWebサイトを用意するだけで全ての端末に対応できますので、更新の手間が省けるのが大きな利点です。
2.Webマーケティング・アクセス解析に関する用語
GoogleAnalytics(アナリティクス)
Googleが提供しているアクセス解析ツールの名称。Webサイトにどれぐらいユーザーからの訪問があるのか、そのユーザーはどこから、どのような端末で訪れたのかなどのデータが簡単に計測可能です。
1.Googleアカウントの作成
2.GoogleAnalyticsアカウントの設定、トラッキングコード発行
3.トラッキングコードをWebサイトに埋め込む
上記の3ステップで簡単に利用することができます。
SEO(Search Engine Optimization)
検索エンジン最適化の略称で、検索エンジンにおいてキーワードを検索した際、特定のWebサイトが上位に表示されるように対策を施すことをいいます。Webサイトにおけるアクセスのほとんどは検索結果からによるものなので、SEOに力を入れることはアクセス数の増加に直結する部分となります。
アクセス解析
Webサイトに訪れたユーザーの数や動きを分析し、Webサイトをより良くしていくための手法のこと。ユーザーがどの部分でWebサイトから離脱しているか、どのページに長く滞在しているかなどを細かく見ていくことで、具体的なWebサイトの改善内容を洗い出すことが可能になります。
インデックス
クローラーがWebサイト間のリンクをめぐって収集した、Webサイトについての情報をまとめたもの。
エンゲージメント
SNSの投稿などに対して、ユーザーが企業や商品、ブランドなどについてどう興味を持っているかという状態のことを指します。
たとえば、facebookだと「いいね」・「コメント」・「シェア」などの数が高ければ高いほど、エンゲージメントが高いと判断できます。
オーガニック検索
GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおける検索結果のうち、広告枠の箇所を除いた部分のこと。オーガニックという言葉が示す通り、広告などの宣伝要素のない自然な検索結果となりますので「自然検索」とも呼ばれています。
外部リンク(被リンク)
外部のWebサイトからのリンクのこと。質のいいWebサイトから外部リンクをたくさん集めているWebサイトほど検索結果が上位になる傾向があるため、内部リンクとあわせてSEOの観点からとても重要な要素の1つとなっています。
クローラー
Googleなどのロボット型検索エンジンが、Web上の文章や画像などのファイルを収集するためのプログラムのこと。クローラーによって収集されたデータはインデックス化され、巨大な検索データベースが作成されます。
コンバージョン(CV)
Webサイトにおける成果目標のこと。 資料請求・お問い合わせ・ECサイトなら商品購入など、Webサイトを訪れたユーザーがどのようなアクションを取るか、目に見える数値で目標を設定することによって、サイトの方向性をより明確に決めることが出来るため、とても重要な要素となります。
コンバージョン率(CVR)
Webサイトにおける全体のセッション数のうち、どれだけの数が成果目標であるコンバージョンに結びついたかを割合で表した指標のこと。コンバージョン率=コンバージョン数/セッション数 の式で算出します。
セッション(数)
ユーザーがWebサイトを訪問した回数のことを指します。同じユーザーであっても、30分以上の間隔が空いた訪問については別のセッションとしてカウントされます。一般的にアクセス数と呼ばれているのはこの セッション数である場合が多いです。
直帰率
ユーザーがWebサイトを訪問した回数(セッション)のうち、何%のユーザーが1ページのみ閲覧して離脱したかの割合を算出したもの。
ディスクリプション
Webサイト内には表示されない、htmlの中に記述されたWebサイトの説明文のこと。通常100文字程度で設定され、検索エンジンの検索結果に表示されます。SEOに影響が大きいため、ディスクリプションの文言についてはきちんと設定する必要があります。
内部リンク
Webサイト内のページ同士をつなぐリンクのこと。この内部リンクを最適化していくことで、クローラーがWebサイトを認識しやすくなり、質のいいインデックスが生成されて最終的に検索結果の上位化が見込めるようになるため、SEOの観点からとても重要な要素の1つとなっています。
ページビュー(数)
Webサイト内で閲覧されたページの総数を指し、PV(数)と略される場合が多いです。1回の訪問(セッション)で他のページに遷移するたびにカウントされます。
ユーザー(数)
Webサイトに訪問したユーザー数のことを指します。同ユーザーであれば、計測期間内に何度訪問があってもカウントは「1」となり、どれだけのユーザーがWebサイトを利用しているのかを見る際、とても重要な数値となります。
リスティング広告
検索キーワードに対して、検索結果の上部に表示される広告のことを指します。検索連動型広告とも呼ばれており、ユーザーが広告をクリックするごとに課金されるのがその特徴です。Googleアドワーズや、Yahoo!プロモーション広告が有名なリスティング広告となります。
離脱率
全てのページビューの中で、そのページがセッションのうち最後のページとなってしまった割合を算出したものになります。この離脱率のうち、1ページのみで離脱してしまったものが直帰率になります。
リファラ
ユーザーがWebサイトに流入した際、利用したリンク元のことを指します。例えば、ユーザーがページa内にあるリンクをクリックしてページbに訪れた場合、ページbのリファラ=ページaとなります。
3.まとめ
今回はWebサイトに関する様々な用語の意味を解説しました。大量の用語を羅列しましたが、いかがでしたでしょうか。
普段なんとなく聞いてはいたけど、実はよく意味を知らなかった…なんて用語もあったのではないでしょうか?
いまやWebサイトはビジネスにおいてなくてはならない存在となっています。
この記事が、ビジネスを円滑に進めるためのお手伝いとなりましたら幸いです。
用語の意味を理解した上で、Webサイトをどう改良していけばいいかわからない…などございましたら、そのとき弊社までお気軽にご相談下さい!
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