企業に関する情報を発信するコーポレートサイト。そのコーポレートサイトにどれだけ有益な情報を掲載していても、サイトに人が集まらなければ届けることができません。
そこで、コーポレートサイトの集客に有効な施策の1つがSEO対策です。SEO対策のポイントをしっかりと押さえながら取り組むことで、ターゲットに対して有益な情報を発信することが可能となります。
本記事では、コーポレートサイトにおけるSEO対策の流れやポイントを具体的に解説しておりますので、自社サイトの集客力にお悩みの方は、是非ご一読ください。
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目次
1:コーポレートサイトとは?
2:コーポレートサイトにSEO対策が必要な「4つ」の理由
-自社の「認知度」を拡大させるため
-長期的な集客導線をつくるため
-潜在顧客のニーズを把握するため
-広告費用を掛けずに集客できるため
3:コーポレートサイトにおけるSEO対策の流れ
-SEO対策の目的を明確にする
-キーワード選定をする
-コンテンツを作成する
4:コーポレートサイトにおけるSEO対策の具体的施策
-タイトルとメタデータを最適化する
-サイトをモバイルフレンドリーにする
-本文の品質と読みやすさを向上させる
-構造化データマークアップの活用
5:コーポレートサイトにおけるSEO対策の注意点
-効果が出るまでに時間がかかる
-SEO対策をしても順位が必ず上がるわけではない
-アルゴリズムアップデートの影響を受ける
6:まとめ
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1:コーポレートサイトとは?
結論から言うと、コーポレートサイトとは自社に関する情報の発信を目的としたWebサイトのことを指します。また、事業内容や経営理念、サービス情報などが掲載されることも多いです。つまり、コーポレートサイトは企業の顔であり、企業イメージに大きく影響を与えるとても重要な存在です。そのため、情報が不足していたり見た目が古すぎたりなどのコーポレートサイトでは、企業イメージにマイナスの影響を与える可能性があります。よって、自社のコーポレートサイトは定期的に見直し、改善していく必要があります。
また、コーポレートサイトの制作において押さえるべきポイントを以下の記事でご紹介しておりますので、リニューアルや新規構築をお考えの方はこちらもご覧ください。
2:コーポレートサイトにSEO対策が必要な「4つ」の理由
コーポレートサイトでSEO対策に取り組むべき理由4点をご紹介します。
自社の「認知度」を拡大させるため
そもそもSEO対策とは(Search Engine Optimization)の略で、検索エンジンの検索結果のページ上位にサイトが表示されるよう様々な施策を行うことを意味しています。SEO対策が上手く機能すると、自社のサービスや製品は多くのクライアントの目に留まることとなり、その結果ブランドの知名度が向上します。特に、キーワード検索において、競合他社よりも上位に表示されることは、企業の権威性と信頼性を印象づける効果もあるため、SEO対策をしっかりと施すことが、多くのクライアントに認知していただける最短ルートということができます。
長期的な集客導線をつくるため
SEO対策を行うことは、長期的な改善を目的とした施策であり、企業にとって長い目で見ると非常に効果的な集客手段ということができます。SEO対策が施されたコーポレートサイトは検索エンジンにおいて上位に表示され、多くの人が自然とサイトを訪れるようになるため、潜在的なユーザーにアプローチし続けることが可能となります。また、一度上位化が確立されると、アルゴリズムのアップデートなどが起きない限り、その順位はそう簡単には変わらない特性があるため、企業が安定したビジネス成長を実現するためにも必要不可欠な施策といえるでしょう。
潜在顧客のニーズを把握するため
SEO対策は、自社サイトに潜在顧客を引きつけるための重要な手段であり、具体的なキーワードやユーザーの行動分析を通じて顧客のニーズや関心を把握することができます。例えば、A社がアクセス解析を実施したと仮定します。その結果、「ホームページ サーバー」や「ホームページ 集客方法」といったキーワードでお客様がサイトを訪れることがわかりました。しかしここから分かることとしては、顧客が単にホームページを作るだけではなく、サーバーの選び方や集客方法にも関心を持っていることが示唆されているということなのです。このような分析は、サービスの改善やマーケティング戦略の立案に役立つだけではなく、競合状況や市場のトレンドを把握し、差別化や競争力の向上にも貢献します。要するに、SEO対策は企業にとって重要な戦略であり、潜在顧客のニーズを理解し、効果的なアプローチを行うための基盤となります。
広告費用を掛けずに集客できるため
SEOは有料広告と比較して高い費用対効果を持つマーケティング手法であり、一度良好な順位を獲得すれば長期にわたって効果が持続します。追加の広告費用なしにトラフィックを獲得できるため、コスパの良い集客手段として注目されています。特にコーポレートサイトの運用において、SEO対策はSNSや広告とは異なるアプローチで集客をすることが可能です。現在、多くの企業がSNSや広告を主流の集客手段としている中、SEO対策を行っている企業はまだ少なく、具体的にいうと31.7%の企業しか取り組んでいないため、競争率が低い市場であります。そのため、積極的な取り組みを行えば他社様と集客差を大きくつけられる可能性が高いということができます。
3:コーポレートサイトにおけるSEO対策の流れ
ここからはコーポレートサイトにおけるSEO対策の具体的な流れをご説明します。
SEO対策の目的を明確にする
まずは、コーポレートサイトでSEO対策を行う目的を明確にします。ここが明確になっていないとSEO対策で狙うターゲットやキーワードなどがぶれてしまうため、とても重要なステップとなります。具体的には「自社製品やサービスの認知拡大をしたい」のか、それとも「購入や問い合わせ(コンバージョン)を増やしたい」のか、「ブランドイメージの向上をしたい」のかなど、自社の現状の課題と照らし合わせて設定するようにしましょう。
また、併せて目標数値も設定しておくことで、SEO対策の効果測定がしやすくなります。
キーワード選定をする
SEO対策の目的を決めた後は、ユーザーが検索するであろうキーワードを選定します。
キーワード選定の際には、キーワードを選定するチェックツール(Googleキーワードプランナーやラッコキーワード)があるため、それらを活用して検索ボリュームの大きさや競合状況を分析します。検索ボリュームが大きいキーワードは多くのユーザーを集める可能性がありますが、競争も激しいため上位表示が難しいことがあります。そのため、自社のターゲットユーザーの検索傾向を把握し、キーワード選定を行う必要があります。選定したキーワードは、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを作成するための重要な指標となるため、しっかりを分析をしたうえで最適なキーワード設定を行うようにしましょう。
コンテンツを作成する
コーポレートサイトのSEOにおいてキーワード選定が終わると、コンテンツ作成に取り掛かります。
ここで最も大切なことは、「1つのキーワードに1つのテーマを絞り、ユーザーの悩みを解決する内容を提供すること」です。複数のキーワードを1ページに設定すると、コンテンツとキーワードの関連性が低くなり、検索エンジンからの評価も低下します。そのため、1コンテンツに1キーワードで作成した上で、関連する記事同士を内部リンクで繋ぐと良いでしょう。コンテンツに内部リンクを設置することでユーザーが次に知りたい情報に簡単にアクセスできるようになり、サイト回遊率を上げることができます。また、検索エンジンからもポジティブな評価を受けやすいため、SEO効果をアップさせることにも繋がります。
ただし、コンテンツを作成する際にはユーザーの検索意図を理解し、必要な情報を提供することが重要です。 もし、ユーザーの検索意図からかけ離れたコンテンツを作成してしまうと、ユーザーが離脱する原因にもなってしまうため注意しましょう。顕在ニーズと潜在ニーズの両方を満たすコンテンツを作成し、ユーザーの満足度を高めることが企業の売上につながるでしょう。
4:コーポレートサイトにおけるSEO対策の具体的施策
ここからは、コーポレートサイトにおける具体的なSEO対策の一部をご紹介します。
以下の記事では、SEOチェックリストを用いて、押さえるべき項目をさらに詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
タイトルとメタデータを最適化する
タイトルとメタデータは検索結果に表示されるため、ユーザーのクリック判断や検索エンジンの評価に影響する重要な要素となっています。これらを最適化する方法は大きく分けて3つあります。1つ目はタイトルにはキーワードを含め、ページの内容を端的に表すことです。2つ目はサイト名やブランド名を末尾に付けることです。3つ目はメタデータに含まれる、メタディスクリプションをキーワードを含めながら160文字以内に収め、そしてユーザーにアクションを促す文言を入れることです。これらの最適化によって、検索結果の質が向上し、ユーザーの満足度や検索エンジンの評価を高めることができます。
サイトをモバイルフレンドリーにする
サイトをモバイルフレンドリー化するとは、サイトやタブレットなどのモバイルデバイスでサイトが快適に利用できる状態にすることを指します。Googleや他の検索エンジンはモバイルフレンドリーなサイトを上位に表示しやすくしているため、この施策はSEO対策に不可欠となっています。
モバイルフレンドリー化において、重要なポイントは大きく分けて3つあります。1つ目は、レスポンシブデザインを採用し、ページ表示速度を向上させることです。2つ目は、タップやスワイプなどの操作性を考慮し、ボタンサイズやフォントサイズを適切に調整することです。3つ目は、ポップアップや広告などの邪魔な要素を減らすことです。これらの施策は、ユーザーの利便性向上だけではなく、SEOの観点からも良い影響を及ぼします。
本文の品質と読みやすさを向上させる
本文とは、ページのメインコンテンツとなる文章や画像のことであり、ユーザーに価値ある情報を提供するために重要な要素となっています。また、検索エンジンも本文の品質や内容を評価し、その評価に基づいてページのランク付けを行っているため、本文の品質と読みやすさを向上させることは大変重要です。
そこで、本文の品質と読みやすさを向上させるために必要なポイントを大きく3つ紹介します。1つ目は、ユーザーの検索ニーズや問題解決に応える内容を提供し、自然な形でキーワードを織り込むことです。2つ目は、適切な長さや見やすさを確保するために、段落や箇条書きを活用し、視覚的要素を取り入れることです。3つ目は、正確で信頼性の高い情報を提供し、外部リンクや内部リンクを適切に活用することです。良質なコンテンツを作成することは、ユーザーと検索エンジンのクローラーの両方にとって価値があるコンテンツとなるため、SEO対策にも有益です。求めている情報や解決策が明確に示されており、また適切なキーワードや見出しタグが活用されているコンテンツは、ユーザーと検索エンジンのクローラーの両者にとって良質なコンテンツとなるため、両者にとって良質なコンテンツを作成しましょう。
構造化データマークアップの活用
構造化データマークアップとは、検索エンジンがコンテンツの意味や構造を理解しやすくする重要な手段であり、検索エンジンがサイト内容を正確に理解できるようにするためにHTMLで書かれたタグを付けることです。
マークアップを使用して記事や製品などの情報を構造化し、正確に実装された構造化データは、検索結果にリッチスニペット(評価の星、製品の価格などの追加情報)が表示される可能性が高まります。その結果、クリック率の向上を期待することができます。この施策を通して、検索エンジンにサイト内容を正確に伝え、検索結果で目立たせる効果が生まれます。
構造化データの具体的な方法は、以下の記事でご紹介していますのでご覧ください。
5:コーポレートサイトにおけるSEO対策の注意点
最後にコーポレートサイトにおけるSEO対策の注意点をご紹介します。
効果が出るまでに時間がかかる
SEO対策による効果は即座には反映されません。というのも、Googleのクローラーが定期的に情報を収集し、評価しているため、修正や設定変更が反映されるまでには3か月から半年かかることが一般的です。特に、競合の多いキーワードでは、既に大手企業も力を入れているため、上位表示を目指すには3か月から1年かかる可能性が高いと言われています。そのため、基本的な対策を続け、コンテンツの質を定期的に向上させていくことが重要になってきます。
また、運営段階において、リソースをしっかりと確保することもSEO対策で成功するための大切な要素となります。もしそれでも短期的な効果を望んでいる方は、Web広告やSNSなどを並行して行うことが最良な手段と言えます。複数のメディアや媒体を通してユーザーとの接点を増やすことで、たとえコーポレートサイトが上位に表示されなくても、お客様の流入を見込むことができます。
このように、SEOの効果が出るまでに時間がかかることや、長期的な視点の必要性、リソースの確保が重要であることを考慮して取り組むようにしましょう。
SEO対策をしても順位が必ず上がるわけではない
SEO対策を実施したとしても、必ずしも順位があがるとは限りません。理由としては、検索順位はキーワードの検索ボリュームや競合メディアの数などによって左右されます。
特に、「ビッグキーワード」(検索エンジンで多くのユーザーが検索するキーワード)の場合は、競合となるメディアが多く、信頼性の高い公的機関が表示されるため、順位の上昇が難しい傾向があります。一方、「ロングテールキーワード」(複数のキーワードを組み合わせる形で構成された検索ボリュームが比較的少ないキーワード)の場合は、ビッグキーワードと比べて上位表示されやすい傾向があります。小規模なメディアや初めてSEO対策を始める場合は、ロングテールキーワードを狙っていくと良いでしょう。
アルゴリズムアップデートの影響を受ける
検索結果の順位は、Googleのアルゴリズムによって決められているため、アルゴリズムのアップデート次第では検索順位が大きく下がる可能性があります。これは検索エンジンがより良い検索結果をユーザーに提供するために、ユーザーのニーズや嗜好に合わせてアルゴリズムを改善し続けているためであり、検索エンジンのアルゴリズムは常に変化し続けています。
このような状況に対処するためには、ユーザーを第一に考えたコンテンツを発信し続けることが重要です。Googleはユーザーファーストの理念を掲げているため、有益なコンテンツを提供するサイトはアップデートの影響を受けにくい傾向にあります。同様に、検索エンジンのアルゴリズムの変化に対応するためには、サイトの品質を常に向上させる必要があります。アルゴリズムの変化に対応するために、公式発表や専門家の分析を参考にし、最新の要件やトレンドに沿ったSEO対策を行うことが大切です。
まとめ
コーポレートサイトのSEO対策は、集客数の増加や自社の認知度・ブランディング向上、そしてサービスや商品の購入に結びつく施策であるため、企業にとって必要不可欠な活動の一部となりつつあります。
そこでまとめとして、コーポレートサイトにおけるSEO対策の成功の鍵を大きく分けて3つお伝えします。1つ目は、SEO対策をする目的を明確にし、ユーザーを第一に考えたコンテンツ発信を行うことです。2つ目は、サイトのターゲット・目的を決めることです。ターゲット・目的を決めることで、ユーザーが必要としているコンテンツを明確にすることができ、ユーザーに有益な情報を届けられるため、サイトの価値が高まります。3つ目は、内部対策、外部対策、コンテンツSEOをバランス良く行い、ユーザーからも検索エンジンからも評価されるサイトを作ることです。適切なSEO対策の実施は、自社の認知度アップにつながるだけでなく、集客基盤の構築や潜在顧客のニーズ把握といったメリットも得ることができます。逆に、対策を練らずおこなうと、ユーザーをどんどん離れさせてしまうリスクがあります。
ブリッジコーポレーションでは、コーポレートサイトのSEO対策における、キーワード戦略の設計から記事作成、その後の効果測定まで包括的なご支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。
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