今回は、2017年1月から3月に放送されたTVドラマのTwitterアカウントが、どのような手法で運用されていたのかを見ていきたいと思います。

1.巧妙な#(ハッシュタグ)戦略でユーザーとつながる

【突然ですが、明日結婚します】

投稿数:214
フォロワー数:49,312

(※3月30日現在)

フジテレビ系列で月9枠で放送されていたドラマ、「突然ですが、明日結婚します」が運営している公式Twitterアカウント。#(ハッシュタグ)を利用して様々なワードからつながりを生み出していました。

#(ハッシュタグ)を多用したツイート↓

投稿内容をみてみると、上ツイートのように#(ハッシュタグ)をうまく利用していたのがわかります。
例えば、3月4日放送された「アナと雪の女王」といったワードに対しても#(ハッシュタグ)を利用し、さりげなくドラマのアピールもしていました!

企業として公式アカウントを運用するとなると、個人アカウントとは異なり、フォローを無作為に増やすことはリスクが伴います。ただ、このアカウントのように、#(ハッシュタグ)を使用して、間接的にユーザーとのつながりを増やしていく方法はとても参考になりますね!

しかし、#(ハッシュタグ)の活用方法的に見ても、Twitter運用熟練者が担当していたのではないでしょうか!

2.多様なアプローチ戦略で魅力発信

【スーパーサラリーマン左江内氏】

投稿数:1,676
フォロワー数:55,307

(※3月30日まで)

個人的にブームだった、日本テレビ系列放送、「スーパーサラリーマン左江内氏」。ドラマ内容が他ドラマとは一線画していることもあり、下記、ツイートのように様々な角度から魅力を発信していました!

番組宣伝ツイート↓

オフショットツイート↓

映画(映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』)とのコラボツイート↓

投稿内容としては、次回宣伝撮影風景の写真はもちろんオフショットなど多岐に渡り、様々なアプローチ手法で魅力発信を行っており、担当者の試行錯誤を垣間見ることができました。

また、投稿数:1,676(3月30日現在)からも分かるように、積極的な情報発信が目立ちました!

3.全体を巻き込んでチームワークをフル活用

【東京タラレバ娘】

投稿数:556
フォロワー数:77,197

(※3月30日まで)

2017年冬ドラマ視聴率ランキング2位を叩き出した日本テレビ系列放送、「東京タラレバ娘」。吉高由里子さん、榮倉奈々さん、大島優子さんなど豪華女優陣が出演していることでも注目されたドラマです。

公式で運用されているTwitterをみてみると、番組の宣伝はもちろん下記のように、出演者が自身のアカウントで積極的にツイートしているのが特徴的でした。

大島優子さんツイート↓

吉高由里子さんツイート↓

また、出演者だけではなく原作である漫画の著者(東村アキコさん)も積極的にドラマを盛り上げるツイートを行っていました。

原作著者:東村アキコさんのツイート↓

Twitter運用だけに限らず、プロジェクトを進める際には、いかに周りの方々に協力を得られるかが、そのプロジェクトの成否に関わりますので、「東京タラレバ娘」のような全体を巻き込んだ運用体制は是非見習いたいところです。

視聴率との関係

ちなみに、3番組の投稿数、平均視聴率、獲得フォロワー数を表にしてみました。

プレゼンテーション2

こうして見てみると、少なくとも3つのドラマでは、視聴率とフォロワー数の相関関係は見えませんが、投稿数が多いほどフォロワー数が多くなる傾向が見て取れます。でも投稿数を増やすと運用はとても大変そうですね!

また、番外編として、【逃げるは恥だが役に立つ】と【勇者ヨシヒコ】のTwitterアカウント運用をみてみたいと思います!

番外編その1:番組は終わっても、呟きは終わらせない。

【逃げるは恥だが役に立つ】

昨年日本中をブームの渦に巻き込んだTBS系列放送、「逃げるは恥だが役に立つ」。
番組の放送自体は昨年末に終了しましたが、実は公式Twitter運用は、今もなお続けられています。
※ツイート、フォロー、フォロワー数の数字は3月5日地点の数字となります。

今現在の投稿内容としては、受賞情報やDVDの発売情報、そして同じTBS系列で放送されているほかドラマの宣伝などがメインです。番組が終わった後でも地道に運用を継続することで、ブームに乗り遅れた方からのフォロワー獲得や、同局系列の他ドラマ宣伝などの横展開にも活用しているようです。

企業のキャンペーンでTwitterを運用した場合は、キャンペーン終了後にアカウント毎閉鎖してしまうことも多いですが、せっかく集めたフォロワーに対して継続的にアプローチを行うことで、後のキャンペーンへの誘導にもつなげられそうですね!

番外編その2:攻めの運用姿勢

【勇者ヨシヒコ】

シュールなドラマで有名な「勇者ヨシヒコ」ですが、その公式Twitterの運用スタイルがかなり攻めていたので紹介します!

FireShot Capture 439 - 勇者ヨシヒコ(@TX_YOSHIHIKO)さん I Twitter - https___twitter.com_tx_yoshihiko

赤枠で囲んだフォローの数についてですが、公式アカウントとしては、かなりの数の一般ユーザーをフォローしているのが分かります。多くの公式アカウントが自発的なフォローを避けようとする中、ユーザーとのコミュニケーション積極的に取ろうとする姿勢には好印象を持ちますね!

まとめ

いかがだったでしょうか。TVドラマのTwitterアカウント運用事例をみてみたわけですが、ドラマによって様々な運用スタイルがあることが分かりました。また、どのアカウントも単純に宣伝するだけでなく、撮影風景やオフショットを掲載することにより、出演者を中心とした内部の魅力をしっかりと表現していることも分かりました!

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