クリエイター3名のTEDトークとその見所をご紹介したいとおもいます!
TEDとは、

“カナダのバンクーバー(過去には米カリフォルニア州ロングビーチ、モントレー)で、毎年大規模な世界的講演会を主催している非営利団体のこと。 TEDが主催している講演会の名称をTED Conference(テド・カンファレンス)と言い、学術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう。”-wikipediaから引用-

今回は特にDesign部分に相当する天才達による、そもそもデザインってなんだ?クリエイティブってなんだ?そんな漠然とした疑問に対して、新たな発見を与えてくれる発表をご紹介いたします。

ジャチェック・ウツコ:「デザインは新聞を救えるか?」

動画はこちらから

昨今インターネットの発達に伴い、自由度の高いメディアがあらゆる端末から創造され、個人が持つ
情報網に革命がもたらせれています。そん中、歴史ある”新聞”という媒体は、年々購読者数が減少しもがき苦しんでいます。

さて最初に紹介するのは、そんな新聞という媒体にデザインの力を与え続け、購読数を100%増加させた男による、伝説のストーリーです。

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新聞なんて意味がない。

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ウツコ氏はトークのはじめ、新聞に対する評価を以下のように述べています。

「これまで、どのようにしたら新聞が生き残っていけるのか?というような議論が散々なされてきた。しかし、そんな議論は“新聞が生き残るべき実質的な意味がない”以上、無意味なのである。」

彼は、そのような状況の中でも思考を凝らしある答えを導きます。それは、

新聞アートディレクターになることでした。

ちなみに・・・・
この決断を祖母に伝えとき、”新聞をデザインすることなどない。つまらない活字だけ”とキツく言い返されたそうです。笑

新しいデザイナーという職業のカタチ

ウツコ氏は、新聞アートディレクターとしてまず”商品(新聞)を全て改良していく”ことを掲げ、新聞内容に対して、建築における機能と形式の法則を応用しました。更に、最も重要である「目標」「目的」を加えていくことで、新しい戦略を一から立てていきました。

やれることはすべてやる。

もはやデザインそれ自体の形を起こしたり、作ったりするような部分的な役割にとどまらず、あらゆる問題に注意を向け、関心を持ち、全てのフローに関わりながら新聞を作り上げていきました。その結果、デザインそれ自体を落とし込むのは記事作成から2ヵ月後だったそうです笑

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(※実際に彼が制作した紙面)

しかし彼は、このような作業を継続していく後、あることを自覚します。

これこそが、新しいデザイナーのあり方だ、と。

また、彼は続けてこう言います。

”デザインは商品を変えるだけではなく、ワークフローも変えてしまう。
というより会社の全てを変え、会社をひっくり返すことが出来るんだ。”

で、新聞購読者数はどう変わったのか?

新聞アートディレクターとして、新聞にデザインを与え続けたウツコ氏。

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結果的に購読者数はどう変化したのか?なんと “ロシアでは1年後に11%増 リデザイン3年後には29%増、ポーランドも同様、最初の1年で13%増、3年後には購読数35%アップ”の結果をもたらしたのです。

更に、ブルガリアでは購読数”100%増”という驚異的な数値を達成しました。

まとめ

どうでしたか?
最近は新聞に限らず、さまざなメディアが乱立しており、まさにメディア戦国時代とも言われています。そんな時代にあって、競争それ自体を勝ち抜くためにはもちろん、ユーザーにとって最も価値あるものは、”デザイン”なのかもしれません。

そして最後に、彼の力強いメッセージを紹介しておきますね!

” 皆さんも私のように貧しい国に住み、小さな会社のつまらない部署で働きながら、予算も人材も何も無いところであっても、自分の仕事を最高のレベルまで持っていくことはできるのです。 誰でもできることなんです。 必要なのはひらめき、ビジョン、決断力、そして、ただ「良い」だけでは足りないんだと覚えておくことです。”

デビッド・ケリー:自分のクリエイティビティに自信を持つ方法

動画はコチラから

“やろうと思ったことは、なんでも実現できるんだ!”

そういってこのトークを閉める。
彼の名前はデビット・ケリー氏、世界最大のデザインコンサルティング企業、IDEOの創業者です。

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恐怖や思い込みは克服できるの?

トークの中で彼は、以下のような話をはじめます。

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とある心理学者が蛇を恐れる人を対象に、その恐怖心を取り払うための実験を行いました。
行った実験方法は、至ってシンプルでまず蛇を見ることに慣れさせ、そして触ることに慣れさせるというものでした。
その結果どうなったか?実験対象者は蛇に対する恐怖を少しずつ克服し、最後は蛇を自らの膝に乗せるくらいまでに恐怖心を克服することが出来たといいます。

ポイントは自己効力感

デビットケリー氏はこのような体験は誰にでも引き寄せることが出来る、と述べています。

そのためには自己効力感という、私には出来る!という肯定的な思い込みを利用することで、自分自身の中に眠っているとんでもない力が湧き出させ、思い通りの結果を手にする力が必要であると述べています。

まとめ

自分は~な人間ではない自分には~は向いていない。など、否定的な思い込みをしている人も多いかもしれません。しかし、自己効力感により自信を持ち、小さな成功体験を積み重ね、恐怖に感じている対象に少しずつ慣れることで、あっさり克服できてしまうのです。

日々落ち込んでしまい、そんなあなたに勇気をくれるメッセージを与えてくれますのでぜひご覧ください。

ティム・ブラウン:デザイナーはもっと大きく考えるべきだ。

動画はコチラから

デザインそれ自体ではなく、デザイン思考に注目すれば大きな衝撃を与えることが出来る。と語るのは、デザイン思考とイノベーションの開拓者ティム・ブラウン氏

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今、デザイン思考が必要なわけ

これまでのデザインは、社会が工業化に進化していくにつれて、非常に専門的で狭い領域に特化することで、デザイン=美しい、またはファッションのように捉えられてきました。

しかし、世界全体が複雑な問題を抱える中、デザインはそれらを解決するために必要とされる、と彼は述べています。
その理由は、デザインそれ自体が、「いつ」「何を」「誰に」「どのような」コト・モノを必要としているかを考え、テクノロジーとの融合に努めて来た背景があり、それらの考え方は複雑で大きな問題を解決するための最善のプロセスであるからです。

どうやって実現させるの?

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具体的な手法としては、自分のアイディアに対して出来るだけ早く動き、早くカタチにし、プロセスを加速させいくことが問題解決への最善のプロセスであると述べています。

クリエイティブって何なんだ?クリエイティブで何が出来るの?そんな疑問に答えてくれるメッセージを与えてくれます。ぜひご覧ください。

まとめ

以上、天才クリエイター達3名のTEDトークをご紹介しました。
TEDには、さまざまな分野の天才達のプレゼンの動画がたくさん掲載されています。
めちゃめちゃ刺激されますし勉強にもなりますので、おススメです!

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