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COTOPICS コトピックス

vol.102016年10月号

きょうの架け橋

2016年10月号【対談】株式会社三才 斉藤上太郎×当社代表取締役 川口聡太(3/3)

チャレンジし続けたからこそ見えたもの
着物の枠を超えて大きく飛躍

THE SCREEN ホテル ゲストルーム

川口「斉藤さんは着物だけではなく、プロダクトやインテリアなど幅広く手がけていらっしゃいますが、きっかけはなんだったのですか?」
斉藤「10年くらい前に突然問い合わせがあったんです。しかも3件連続で。ホテルのソファに手描きしてほしいとか、レストランの壁に友禅を描いてほしいとか。でも工芸製品のレギュレーションに関するノウハウがなかったので、断ったんです。きれいに描いても1年後に日に焼けちゃったりとかそういうことを考えると自信がなくて。基本的にノーというのは嫌なので、そのあと独学で勉強して、ご縁もありいろいろと仕事を受けるようになりました。8年前には業界で初めて不燃の認定も取りました。」
川口「独学でできるものなんですか?」
斉藤「とりあえずやってみようとまずは展示会に出展したんです。右も左もわからないまま出たんですけど、うちのブースにたくさん人が来てお話を聞いていると、不燃の認定をちゃんと取れば、これは勝負できるなって。」
川口「今では一流ホテルの一部の内装も手がけてらっしゃいますよね。すごい。」
斉藤「2回目の展示会のときにちょうど日比谷のペニンシュラホテルがオープンするときで、デザイナーさんがソファのファブリックを探されていてお声がけいただきました。
ただ、ペニンシュラのファブリックに求められるクオリティはホテルグループの中でもダントツに高いんですよ。耐摩耗とか工業的なレギュレーションをクリアするのにちょっと苦労しました。でもペニンシュラのクオリティをクリアしたことで、他でも安心して使っていただけるようになって。」
川口「ノーといわずにチャレンジすることで、新しいことに繋がっていますね。」
斉藤「とりあえずやってみることでノウハウがたまっていくんですよね。列車の内装の一部に伝統工芸品を使いたいという話をいただいたことがあって、列車内用の防炎が特殊で、どこからも断られたらしいんだけど、ペニンシュラの経験が活かせましたし。」

六本木レストラン内装

八芳園 白鳳館

川口「ちなみに斉藤さんは、webでの情報発信にも積極的ですよね。SNSやブログなど発信のツールもかなり使ってらっしゃいます。」
斉藤「今の時代には欠かせないですよね。お客様の中でもネットで見て来ましたっていう方も多いです。東京コレクションのことでも話しましたけど、ファッション誌は着物をファッションとして扱わないし。何か発信したくてしょうがなかったですよね。」
川口「Webマガジンもされてましたよね。」
斉藤「『月刊斉藤上太郎』ですね(笑)。1年でやめましたけど、とにかくやっていることを発信したくて。大きな広告費もかけられないし、そうなるとWebとかアプリがやっぱり便利だし手軽。海外への発信もできるし。」
川口「今後はやってみたいことなどありますか?」
斉藤「まずは銀座のショップですね。カフェも併設して自社開発のスイーツなんかも扱うんですよ。かなり本気です。あとはオリンピックにもなにか絡めたらうれしいですね。」

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